はじめまして。
日本FX教育機構代表理事の野口健幸と申します。
私は金融庁の投資助言業に登録したFXスクールを10年運営させていただいております。
今回は経済指標についてのお話をさせていただきます。
経済指標と聞くと難しいイメージあると思いますが、重要な指標だけをピックアップしていますのでFX初心者の人はまずはこれから覚えていきましょう。

経済指標は、国の経済状況を示す数値であり、これらの指標は通貨の価値や市場の動向に影響を与えることがあります。
FXトレーダーはこれらの経済指標を注意深く観察し、市場の動きを予測する手助けとして活用します。今回は主な経済指標とそのFXへの影響をいくつかお話しさせていただきます。

目次

【雇用統計】

雇用統計は国の労働市場に関する情報を提供し、経済の健康状態を示す重要な指標の一つです。
通常、雇用統計は労働省や統計局などが定期的に発表し、市場参加者や政府機関、企業などによって注視されます。
以下に、雇用統計の主要な要素やその重要性について詳しく説明します。

雇用統計の要素

非農業部門雇用者数 (Non-Farm Payrolls)

非農業部門雇用者数は、農業を除く全ての部門における雇用者数を示します。
非農業部門が多くの雇用を提供しているため、この指標は国の労働市場の状態を広く反映しています。

失業率

失業率は労働力参加者の中で仕事を持たない人の割合を示します。
低い失業率は経済の健全性を示し、高い失業率は景気が低迷している可能性を示すことがあります。

雇用変動率

雇用変動率は、前月からの雇用者の変動を示す指標であり、新規雇用や解雇のトレンドを把握するのに役立ちます。

平均時給

平均時給は、雇用者に支払われる平均賃金を示します。
賃金の変動はインフレーションや生活水準の変化を示す指標となります。

雇用統計の重要性

経済の健康診断

雇用統計は国の経済が拡大しているか収縮しているかを示す健康診断の一環です。
雇用者数の増減や失業率の変動は経済の基本的なパラメーターと見なされます。

金融政策への影響

中央銀行は雇用統計を重要な要素として金融政策を決定します。
雇用統計が予想よりも好調であれば、金利の引き上げが検討されることがあります。

投資と市場の反応

雇用統計の結果は株式市場や為替市場に大きな影響を与えることがあります。
市場参加者は結果に敏感に反応し、トレーディング戦略を調整します。

雇用統計の発表時期

雇用統計は通常毎月最初の金曜日に発表されます。
特に米国の非農業部門雇用者数(NFP)は注目され、市場に大きな波及効果をもたらすことがあります。

雇用統計の理解と予測はFXトレーダーにとって重要であり、これらのデータが市場に与える影響を考慮に入れながら取引を行うことが求められます。

   

【中央銀行の政策金利】

中央銀行の政策金利は、その国の通貨の金融政策を調整するために中央銀行が設定する基準金利のことです。
以下に、中央銀行の政策金利に関する詳細な説明を示します。

政策金利の役割

金融政策の調整

中央銀行は政策金利を通じて金融政策を調整し、経済の安定や物価のコントロールを図ります。
政策金利の変動は、借入金利や預金金利にも影響を与え、それが市場全体に影響を及ぼします。

インフレーションとデフレーションの抑制

中央銀行は政策金利を通じてインフレーション(物価上昇)やデフレーション(物価下落)を抑制し、物価の安定を図ります。
適切な政策金利の設定は、物価の安定を維持するために重要です。

政策金利の変動要因

経済の成長率

経済が拡大している場合、中央銀行は金利を引き上げることがあります。
これは、景気が過熱しているとみなされ、インフレーションのリスクが高まるためです。

失業率

中央銀行は雇用状況を注視し、失業率が低い場合は金利を引き上げることがあります。
これは、労働市場が過熱していると判断され、物価上昇の圧力がかかるためです。

金融市場の安定性

金融市場が不安定な状態にあると、中央銀行は金利を調整して市場の安定を図ることがあります。
特に銀行の信用が不安定な場合、中央銀行は緊急の政策金利変更を行うことがあります。

政策金利の発表と市場への影響

発表時期

中央銀行は定期的に政策金利の見直しを行い、その結果を市場に発表します。
発表時期は市場参加者にとって注目のイベントであり、金融市場に大きな影響を与えることがあります。

市場への影響

政策金利の変更は金融市場に影響を与えます。金利が引き上げられると、その通貨の金利が上昇し、投資の魅力が高まるため、その通貨の価値が上がります。
逆に金利が引き下げられると、通貨の価値が下がることがあります。

政策金利とFX取引

FXトレーダーは中央銀行の政策金利を注視し、金利の動向を分析して取引戦略を立てます。
政策金利の変更は通貨の価値に影響を与えるため、市場参加者は発表前に慎重な分析を行います。

    

【CPI(消費者物価指数)】

CPI(消費者物価指数)は、一般消費者が日常生活で購入する一定の品目の価格変動を測定し、物価の変動を示す統計指標です。
以下にCPIについての詳細な説明を示します。

CPIの概要

指標の役割

CPIは主に物価の変動を計測する指標として利用されます。
一般的には、食料、住居、エネルギー、医療、交通など、消費者が日常的に必要とする様々な商品やサービスの価格変動を反映しています。

構成品目

CPIはさまざまな品目から構成されており、これらの品目は国や地域によって異なる場合があります。
例えば、基本的な構成品目には食品、住居費、交通費、教育費などが含まれます。

CPIの計算方法

価格の取得

CPIは特定の期間における一定の品目の価格を取得します。
この際、一定の基準期間(基準年)の価格を基準として、他の期間の価格変動を計算します。

重み付け

各品目にはそれぞれ異なる影響度があるため、CPIではこれらの品目に対して適切な重みを付けて計算します。
消費者がより多く支出する品目には高い重みが与えられます。

指数の算出

CPIは基準期間の価格を100とし、他の期間の価格変動をこの基準に対する相対的な変動として示します。
指数が上昇すると、物価が上昇していることを示し、指数が下降すると物価が下降していることを示します。

CPIの利用

インフレーションとデフレーションの指標

CPIはインフレーション(物価上昇)やデフレーション(物価下落)の指標として広く利用されます。
中央銀行や政府はCPIをモニタリングし、物価の安定を図るために金融政策を調整することがあります。

賃金交渉

企業や労働組合、政府などはCPIを参考にして賃金交渉を行うことがあります。
物価の変動に合わせた賃金の調整が行われることがあります。

CPIは経済指標の中でも重要なものであり、消費者や経済主体が物価変動に対応するための参考情報として広く利用されています。

   

【失業率】

失業率は、ある国や地域において、労働力人口に対する失業者の割合を示す統計指標です。
以下に、失業率に関する詳細な説明を示します。

失業率の概要

定義

失業率は、特定の期間内に労働市場において仕事がないと宣言された労働者(失業者)の数を、全体の労働力人口で割ったものです。
労働力人口には労働している人と労働を希望しているが仕事がないために労働市場に参加している人が含まれます。

失業率の計算方法

失業者の数

まず、特定の期間内に失業者とされる人々の数を把握します。
これは、失業給付を受けている人やアクティブに仕事を探している人などが含まれます。

労働力人口

次に、同じ期間内における総労働力人口を求めます。
これは労働している人と、労働市場に参加しているが仕事がないために非労働者とされている人々の合計です。

失業率の計算

失業者の数を労働力人口で割り、その結果を100で掛けて失業率をパーセンテージで表します。
数学的には以下の式で表されます。

失業率=(失業者の数÷労働力人口)×100

失業率の種類

季節調整失業率

季節効果を考慮した失業率。
例えば、特定の季節において一時的に仕事が不足することがあるため、これを考慮した指標です。

隠れた失業率

失業統計に含まれないが、実際には仕事を求めている人々を指します。
これには労働市場から離れているが仕事を求めている人々も含まれます。

失業率の意義

経済の健康診断

失業率は、経済の健康状態を示す指標として広く利用されます。
高い失業率は景気の悪化や経済の低迷を示唆することがあります。

労働市場のトレンド分析

失業率の変動は、労働市場の動向や雇用機会の変化を分析する際の重要な手がかりとなります。

失業率は経済指標の一つとして、政府、企業、労働組合、投資家などが経済状況を判断し、政策や投資戦略を検討する際の重要な情報源です。

  

【まとめ】

いかがだったでしょうか?
今回は主な経済指標の詳しく説明をさせていただきました。
経済指標はかなりのボラティリティがかなり出ます。
FX初心者の人がギャンブルで安易なエントリーすると資金がなくなる結果になります。
指標の結果次第でトレンドの流れが一気に変わることがあります。
ですので、指標前でのエントリーは控えることをオススメ致します。
エントリーするのであればしっかりと指標の結果を受けてからにしましょう。
結果だけ見てもまだわからないFX初心者の人は様子見するのが一番です。
自分のわかるところだけで取れればいいですから。
これから今日あげた指標に注目して見て下さいね。

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長くなりましたがこの記事を通して少しでも多くの方の人生をそして、生活をより豊かになる方向へと導けたら幸いです。
そして何よりFXというものを通してたくさんの幸せを一緒に共有できる方が増えますことを祈っております。

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執筆者:日本FX教育機構代表理事 投資判断者 野口健幸
監修:日本FX教育機構代表理事 投資判断者 野口健幸

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