はじめまして。
日本FX教育機構代表理事の野口健幸と申します。
私は金融庁の投資助言業に登録したFXスクールを10年運営させていただいております。
今回は相場の方向性を読むというテーマについてお話させていただきます。
相場の方向の読み方を基礎から学んでいけば自然と勝てるトレーダーになりやすいと思います。
この記事を読んでまずは基礎の部分から学んでほしいです。
相場の方向性を読むためには、テクニカル分析やファンダメンタル分析、そして市場心理の要素を組み合わせることが重要です。
以下に、相場の方向性を読むための一般的な手法と注意点を詳しく説明します。
目次
【テクニカル分析】
テクニカル分析は、過去の市場データ(主に価格と出来高)を使用して将来の価格動向を予測するための手法です。
以下に、テクニカル分析の主要な概念とツールについて詳しく説明します。
キャンドルスティックチャート
キャンドルスティックチャートは、各足が時間単位で価格の始値、終値、高値、低値を示す図式です。
異なるパターンや形状から市場の方向性や反転を読み取ることができます。
トレンドライン
価格の上昇や下降の方向性を示すトレンドラインは、価格が特定の範囲内で動く限り、トレンドの継続を示唆します。
トレンドラインの上抜けや下抜けが重要なサインとなります。
サポートとレジスタンス
サポートは価格が下落して一時的に停止し反発する水準であり、レジスタンスは価格が上昇して停止し反発する水準です。
これらの水準は将来の価格変動の参考となります。
移動平均線
移動平均線は価格の平均値を示し、トレンドをなめらかに表示します。
異なる期間の移動平均線(短期、中期、長期)のクロスオーバーや価格との関係が重要なシグナルとなります。
相対力指数(RSI)
RSIは過買(Overbought)と過売(Oversold)の状態を示す指標で、価格の急激な変動が過度になった場合、逆転の可能性が高いことを示唆します。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは価格の変動幅を示す指標で、価格がボリンジャーバンドの上限や下限に近づいた場合、相場の転換が起こる可能性があります。
MACD(移動平均収束拡散)
MACDは異なる期間の移動平均線同士の収束と拡散を示す指標で、トレンドの転換点を見つけるのに利用されます。
ヘッドアンドショルダー
ヘッドアンドショルダーパターンはトレンド反転の兆候を示すもので、トレンドの頂点や底の周辺で発生することがあります。
テクニカル分析はこれらのツールや概念を駆使して市場の動向を予測し、トレードの意思決定をサポートする手法です。
ただし、過去のデータを基にするため、将来の価格変動を100%正確に予測することは不可能です。
常にリスク管理を心掛けて利用することが重要です。
【ファンダメンタル分析】
ファンダメンタル分析は、経済や企業の基本的な要因を分析して、資産の価値を評価する手法です。
主にマクロ経済指標、金融政策、企業の財務諸表などを調査し、それに基づいて市場の将来の動向を予測します。
以下に、ファンダメンタル分析の主要な要素について詳しく説明します。
マクロ経済指標
GDP(国内総生産)、インフレーション率、失業率、雇用統計など、国の経済全体を示す指標がファンダメンタル分析の対象です。
これらの指標は経済の健康状態を理解し、将来の景気動向を予測するのに役立ちます。
金融政策
中央銀行の政策金利や金融政策声明はファンダメンタル分析の中で重要な位置を占めます。
金融政策の変化は通貨価値や金利差に影響を与え、市場の方向性を示す重要な要因です。
政治的要因
政治的な出来事や不安定性は市場に大きな影響を与えることがあります。
選挙、政府の政策変更、国際関係の緊張などは通貨や資産の価格に影響を及ぼす可能性があります。
企業の財務諸表
上場企業の収益報告書や財務諸表は企業の健康状態を評価するための要素となります。
売上高、利益、負債、資産などが投資判断の材料として利用されます。
金利差
2つの国の金利差は為替市場において重要です。
金利が高い国の通貨は一般的に強くなり、金利が低い国の通貨は弱くなる傾向があります。
原材料価格
特定の国や企業にとって重要な原材料の価格変動も市場に大きな影響を与えることがあります。
例えば、石油価格の変動はエネルギー関連企業や一部国の通貨に影響を及ぼします。
国際的なイベント
世界的なイベントや災害、自然災害なども市場に与える影響を考慮する必要があります。
これらの出来事は市場全体に影響を及ぼす可能性があります。
市場センチメント
投資家やトレーダーの感情や期待も市場の動向に影響を与えます。
これはファンダメンタル分析とテクニカル分析を組み合わせて考慮されることがあります。
ファンダメンタル分析は市場の長期的な傾向を理解し、基本的な価値評価を行うために利用されます。
投資家はこれらの要因を総合的に考え、トレードや投資の意思決定に活かします。
【市場心理】
市場心理学は、市場参加者の感情や行動が価格形成に与える影響を理解しようとする分野です。
以下に、市場心理学の主な概念とその影響について詳しく説明します。
売買圧力と感情
市場では買い手と売り手という2つの主要な参加者が存在します。
彼らの感情や意思決定が価格に影響を与え、売買圧力が生まれます。
恐怖や利益の欲望などの感情は市場心理に大きな影響を与えます。
市場のエクセスとリバーサル
強烈な市場のエクセス(価格の急騰や急落)は、しばしば逆張りトレードの機会を示唆します。
市場が極端な状態に達すると、トレーダーたちは価格が反転する可能性があると見なし、逆張りのポジションを取ることがあります。
サポートとレジスタンス
過去の価格のサポートやレジスタンスが破られると、市場心理に変化が生じることがあります。
これらの価格水準はトレーダーにとって重要であり、その破壊は新たなトレンドの始まりを示すことがあります。
群衆心理
マーケットでは、投資家やトレーダーが群れをなして特定の方向に動くことがあります。
これを「バンドワゴン効果」と呼び、トレンドが形成される要因の一つとなります。
群衆心理が強くなると、トレンドが一段と強まることがあります。
フィボナッチ心理学
フィボナッチ数列や黄金比が価格の反転やサポート・レジスタンスの決定に影響を与えるという考え方もあります。
トレーダーたちがこれらのレベルに注目し、それに基づいて取引を行うことがあります。
恐怖と欲望
市場では恐怖と欲望が支配的な感情です。
恐怖からくる売り圧力や欲望からくる買い圧力が市場を動かす要因となります。
これらの感情が過度に強まると、市場が過熱する可能性があります。
心理的サポートとレジスタンス
数字の丸めや前回の高値・安値といった心理的な水準が市場心理に影響を与えることがあります。
これらの水準はトレーダーの注目を集め、価格の反応ポイントとなることがあります。
市場心理学を理解することで、投資家やトレーダーは市場の変動に対する理解を深め、感情の影響を最小限に抑えながら意思決定を行うことができます。
【市場の特性を理解】
市場の特性は、異なる要因によって影響を受け、変動する傾向があります。
以下に、市場の主な特性について詳しく説明します。
流動性(Liquidity)
流動性は市場で資産を売買する際の容易さや速さを指します。
高い流動性がある市場では、注文が迅速に執行されやすく、価格が急激に変動することが少ない傾向があります。
主要通貨ペアや大手企業の株式市場は一般的に高い流動性を持っています。
ボラティリティ(Volatility)
ボラティリティは価格の変動の度合いを示します。
高いボラティリティの市場では価格が急激に変動する可能性があり、リスクも高まります。
一方で低いボラティリティの市場は比較的安定していますが、収益の機会も制限されることがあります。
トレンド性とレンジ相場
市場はトレンド性が強い場合とレンジ相場(価格が一定の範囲で動く状態)が続く場合があります。
トレンドが発生すると、価格は一定方向に動き続ける可能性がありますが、レンジ相場では価格が一定の範囲内で上下する傾向があります。
季節性(Seasonality)
特定の時期や期間において市場が特有の傾向を示すことがあります。
例えば、年末の株式市場でのポートフォリオの調整や夏季休暇前後の取引量の低下などが挙げられます。
市場参加者の構成
市場には様々な参加者が存在し、彼らの動向が市場の特性に影響を与えます。
個人投資家、機関投資家、ヘッジファンド、中央銀行など異なるプレーヤーが異なる動機で取引を行います。
経済指標とニュース
経済指標や重要なニュースは市場に大きな影響を与えることがあります。
雇用統計や金利の発表、地政学的な出来事などが市場の挙動に影響を与えます。
相関性と非相関性
ある資産クラスや通貨と他の資産クラスや通貨の相関性は変動します。
一部の市場は連動性が高い一方で、他の市場は独立して動くことがあります。
テクニカル要因とファンダメンタル要因
テクニカル分析とファンダメンタル分析は市場の動向に異なる視点を提供します。
一部のトレーダーは価格の過去のパターンに基づいて取引を行う一方で、他のトレーダーは経済指標や企業の業績などの基本的な要因に注目します。
これらの要因は相互に関連し合い、市場の特性を形成しています。
トレーダーや投資家はこれらの特性を理解し、適切な戦略を検討することが重要です。
【まとめ】
いかがだったでしょうか?
今回は市場の方向を読むというテーマについてお話させていただきました。
方向感を読むということはトレーダーとして1番大事なことになります。
テクニカルの側面とファンダメンタルズの側面の両方から相場を読み解いていくことが出来るようになると勝ちトレーダーになることが出来ると思います。
FX初心者の人はこういう基礎的なことから勉強することがいいと思います。
基礎を疎かにすることは1番ダメですからね。
最初の方でもお話させていただいた通りうちのタケルFXスクールは投資助言代理業を保持してFXスクールの運営を現在10年運営させていただいております。
初心者の方が6割以上で主婦の方からお仕事されている方など、様々な方が私のFXスクールで学んでいただいております。
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この機会に話だけでも聞いてみてはいかがでしょうか?
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長くなりましたがこの記事を通して少しでも多くの方の人生をそして、生活をより豊かになる方向へと導けたら幸いです。
そして何よりFXというものを通してたくさんの幸せを一緒に共有できる方が増えますことを祈っております。
▼野口からのご挨拶▼
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執筆者:日本FX教育機構代表理事 投資判断者 野口健幸
監修:日本FX教育機構代表理事 投資判断者 野口健幸