はじめまして。
日本FX教育機構代表理事の野口健幸と申します。
私は金融庁の投資助言業に登録したFXスクールを10年運営させていただいております。
今回はロスカットについて詳しく解説いたします。
ロスカットはFX初心者から上級者までしっかり理解することが大事です。
ロスカットを巻き込んで相場は急騰急落を繰り返すからです。
しっかり最後まで読んで理解して下さいね。
ロスカット(Loss Cut)は、トレードにおいて損失を最小限に抑えるためにあらかじめ設定された価格レベルでの損失制限のことを指します。
ロスカットはリスク管理の一環として非常に重要であり、トレーダーが損失をコントロールし、資金を守るための戦略的な手法です。
目次
【ロスカットの原則】
ロスカットはトレーダーが損失を最小限に抑えるために採る手段であり、その原則はリスク管理の基本となります。
以下に、ロスカットの原則について詳しく説明します。
トレードプランの一部として設定する
- ロスカットはトレードプランの一部として事前に設定されるべきです。
トレーダーはエントリーポイントと同様に、どの価格水準で損切りするかを計画し、それに基づいてトレードを行います。
リスクリワード比に基づく設定
- トレーダーは損失を許容できる範囲に応じて、リスクリワード比を考慮してロスカットの価格を設定します。
リスクリワード比はポジションを保有するためにリスクを取る価値があるかどうかを判断するための基準となります。
テクニカル分析の利用
- テクニカル分析を用いてサポートやレジスタンス、移動平均線などの価格レベルを考慮してロスカットの価格を設定することがあります。
価格がこれらのレベルを突破した場合に、トレードが逆行する可能性が高まるためです。
最大損失額の設定
- トレーダーは最大損失額を事前に設定し、その額を超える損失が発生する前にロスカットを実施するようにします。
これにより、資金を一定の範囲内で保護することができます。
ボラティリティへの対応
- マーケットのボラティリティが高いときは、価格が急激に変動する可能性が高まります。
トレーダーはボラティリティに応じてロスカットの価格を調整することが求められます。
感情的な決断を排除する
- ロスカットは感情的なトレードを防ぐための手段でもあります。
事前に計画されたロスカットに従うことで、感情に左右されずに損失を受け入れることができます。
トレードジャーナルの活用
- トレードジャーナルをつけ、各トレードの結果とロスカットの効果を記録することで、トレーダーは自身の戦略を評価し、改善する材料を見つけることができます。
これらの原則に基づいてロスカットを実施することで、トレーダーは損失を最小限に抑えつつ、持続可能なトレードを行うことができます。
ロスカットはリスク管理の中で非常に重要な要素であるため、トレーダーは慎重に計画し、実施するよう心がけるべきです。
【ロスカットの設定方法】
ロスカットを設定する方法は、トレーダーの取引スタイルや市場状況によって異なりますが、いくつか一般的な方法があります。
以下に、ロスカットを設定する際の一般的な方法を説明します。
固定価格レベル
- トレーダーは特定の価格レベルでロスカットを設定します。
例えば、特定の通貨ペアが特定の価格に達した場合、トレードを損切りするという具体的な価格を指定します。
この方法はシンプルであり、あらかじめ設定した損失額を超えないようにするために効果的です。
テクニカル分析のサポート・レジスタンスレベル
- テクニカル分析を利用して、サポートやレジスタンスレベルを基にロスカットを設定することがあります。
価格がサポートやレジスタンスを下回ったり、上回ったりした場合に、逆強弱の可能性が高まると見なし、ロスカットを行います。
移動平均線
- 移動平均線はトレンドの方向性を示すため、価格が移動平均線を下回る場合やクロスする場合にロスカットを行うことがあります。
移動平均線を用いたロスカットは、トレンド転換のサインとして捉えられることがあります。
平均真実レンジ (ATR) を利用
- ATR(Average True Range)は市場のボラティリティを示す指標であり、価格の変動幅を考慮してロスカットを設定することがあります。
市場が活発である場合にはロスカットを広めに、逆に静かな市場では狭めに設定することができます。
相対的なポジションサイジング
- ポジションサイジングを通じて相対的なロスカットを行う方法もあります。
異なるトレードに異なる損失額を許容し、トレードのリスクを均等に分散することで、全体のポートフォリオのリスクを管理します。
フィボナッチリトレースメント
- トレンドの反転ポイントを見極めるためにフィボナッチリトレースメントを使用し、リトレースメントの水準でロスカットを設定する方法もあります。
例えば、トレンドが反転する可能性が高いとされるフィボナッチの38.2%や50%の水準でロスカットを設定することが考えられます。
トレーダーはこれらの方法を組み合わせたり、自身のトレードスタイルに合わせて調整したりすることが一般的です。
重要なのは、慎重にトレードプランを策定し、ロスカットを感情的な判断から解放し、トレードのリスクを管理することです。
【ロスカットの利点】
ロスカットにはトレーダーにとって多くの利点があります。
以下に、ロスカットの主な利点を詳しく説明します。
資金の保護
- ロスカットはトレーダーの資金を保護するための重要な手段です。
あらかじめ損失を制限することで、トレーダーは突発的な市場変動や急激な価格の変動による大きな損失から資金を守ります。
感情的なトレードを防止
- ロスカットは感情的なトレードからトレーダーを解放します。
あらかじめ計画された損失制限に従うことで、トレーダーは冷静な判断を維持しやすくなります。
感情的な決断によるトレードの誤りを回避することができます。
リスク管理の一環
- ロスカットはリスク管理の基本的な要素であり、トレーダーがリスクを適切に管理する手助けとなります。
リスクを制限することで、ポートフォリオ全体のリスクを均等に分散することができます。
トレードプランの遵守
- ロスカットはトレードプランの一部として事前に設定されるため、トレーダーは計画通りにトレードを進めることが容易になります。
トレードプランに忠実であることは、成功への道を拓く重要な要素です。
損失を最小限に抑える
- ロスカットはトレーダーが受け入れ可能な損失額を予め設定するため、予測できない市場の動きやトレードの逆行による損失を最小限に抑えるのに役立ちます。
心理的な安心感
- ロスカットを設定することで、トレーダーは心理的な安心感を得ることができます。
ポジションが逆行してもあらかじめ設定した損失までしか被害を受けないため、精神的なプレッシャーが軽減されます。
持続可能なトレード
- ロスカットにより損失を最小限に抑え、資金を守ることで、トレーダーは持続可能なトレードを続けることができます。
大きな損失から回復することなく、着実に利益を積み重ねることが可能です。
これらの利点からも分かるように、ロスカットはトレーダーにとって非常に重要なツールであり、成功するための不可欠な手段となります。
【ロスカットの巻き込み】
「ロスカットの巻き込み」について以下で解説致します。
一連のロスカット
- トレーダーが相次いで損失を被る状況を指すことがあります。
これは一度のトレードだけでなく、一定期間内に複数のトレードでロスカットが発生する状態です。
トレーダーが相場環境や自身の戦略に対応するために調整を図ることが求められます。
市場の急激な変動によるロスカット
- 市場が急激に変動し、トレードの損益が急激に変わり、予め設定したロスカット水準に達してしまう状況を指すことがあります。
特にイベントリスクやニュースによる急激な価格変動が生じた場合、ロスカットが迅速に実行されることがあります。
相場の変化に対する遅れた調整
- トレーダーが相場の変化に適切に対応できず、ロスカット水準を適切に調整できない状況を指すことがあります。
相場の変動に適応するためには、戦略やロスカット水準を柔軟に変更することが求められます。
【まとめ】
いかがだったでしょうか?
今回はFXをしていく中でとても重要になるロスカットについて詳しく解説させていただきました。
FX初心者に方は一度読んだだけではわからないかもしれませんが、ロスカットによって相場は動いていきます。
そのため、ロスカットが溜まっているポイントの方向にエントリーすることで優位性のあるポジションを持つことができるというわけなんです。
何度も読んで覚えるようにして下さいね。
最初の方でもお話させていただいた通りうちのタケルFXスクールは投資助言代理業を保持してFXスクールの運営を現在10年運営させていただいております。
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長くなりましたがこの記事を通して少しでも多くの方の人生をそして、生活をより豊かになる方向へと導けたら幸いです。
そして何よりFXというものを通してたくさんの幸せを一緒に共有できる方が増えますことを祈っております。
▼野口からのご挨拶▼
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執筆者:日本FX教育機構代表理事 投資判断者 野口健幸
監修:日本FX教育機構代表理事 投資判断者 野口健幸