はじめまして。
日本FX教育機構代表理事の野口健幸と申します。
私は金融庁の投資助言業に登録したFXスクールを10年運営させていただいております。
今回はストキャスティクスについてお話ししていきます。
あまり聞きなれないかもしれませんが、FX上級者の中では結構愛用している人もいるものになっておりますので、ぜひ最後まで読んでみて下さいね。
ストキャスティクス(Stochastic Oscillator)は、相場の過買い(Overbought)および過売り(Oversold)の状態を示すためのテクニカル指標の一つです。
この指標は、価格の終値が一定期間の取引レンジのどこに位置しているかを示します。
以下に、ストキャスティクスの基本的な原則と使用法について詳しく説明します。
目次
【基本的な原則】
ファストストキャスティクスとスローストキャスティクス
- ストキャスティクスにはファストストキャスティクスとスローストキャスティクスの2つの主要なバリエーションがあります。
ファストストキャスティクスは、通常、14日間の終値と比較されますが、スローストキャスティクスはその結果に3日間の単純移動平均を適用します。
%K と %D
- ファストストキャスティクスでは、%K(期間内の終値がどれだけ高いかを示す)と %D(%Kの3日間の単純移動平均)が計算されます。
通常、%Kが80を超えると過買い、20を下回ると過売りの状態と見なされます。
過買いと過売り
- %Kが80を超えた場合、相場は過買いの状態にあり、反発の可能性が高まります。
逆に、%Kが20を下回ると、相場は過売りの状態にあり、反発の可能性が高まります。
シグナルライン
- スローストキャスティクスでは、%D(%Kの3日間の単純移動平均)をシグナルラインとして使用します。%Kが%Dを上から下にクロスすると売りシグナル、下から上にクロスすると買いシグナルと見なされます。
【トレンド反転のシグナル】
ストキャスティクスのトレンド反転のシグナルは、主に過買い(Overbought)および過売り(Oversold)の状態からの反発を示すものです。
このシグナルは、相場が一時的に過度に買われすぎたり売られすぎたりしている場合、逆方向に反転する可能性があることを示唆します。
以下に、ストキャスティクスを使用したトレンド反転のシグナルの詳細を説明します。
ストキャスティクスによるトレンド反転のシグナル
過買い(Overbought)と過売り(Oversold)の定義
- ストキャスティクスでは、通常、%Kが80を超えると過買いの状態、%Kが20を下回ると過売りの状態と見なされます。
過買いからの反転シグナル
- %Kが80を超えて過買いの状態になった場合、価格の上昇トレンドが過度に進んでいる可能性があります。
この時、%Kが80を下回り、かつ%Kと%Dがクロスする瞬間が反転のシグナルとなります。
これを「ファストストキャスティクスのクロス」または「ゴールデンクロス」と呼びます。
過売りからの反転シグナル
- %Kが20を下回って過売りの状態になった場合、価格の下降トレンドが過度に進んでいる可能性があります。
この時、%Kが20を上回り、かつ%Kと%Dがクロスする瞬間が反転のシグナルとなります。
これを「ファストストキャスティクスのクロス」または「デッドクロス」と呼びます。
シグナルの強化
- 他のテクニカル指標や価格パターンとの一致を確認することで、シグナルの強化が可能です。
たとえば、サポートやレジスタンスライン、チャートの形状、または他のオシレーターとの一致などが考慮されます。
ダイバージェンスの確認
- 価格が新高値をつける一方で、ストキャスティクスが新高値をつけない場合(ベアリッシュダイバージェンス)、あるいは価格が新安値をつける一方で、ストキャスティクスが新安値をつけない場合(ブルリッシュダイバージェンス)、これはトレンド反転のシグナルとして考慮されることがあります。
適切な時間枠の選択:
- ストキャスティクスのパラメータや適切な時間枠の選択も重要です。異なる時間枠での検証を行い、信頼性の高いシグナルを見極めることが重要です。
トレンド反転のシグナルを正確に捉えるためには、他のテクニカル指標や相場全体のコンテキストと組み合わせて検証することが重要です。
【ダイバージェンスの確認】
ストキャスティクスのダイバージェンスは、価格とストキャスティクスの動きが逆方向になる現象を指します。
ダイバージェンスは通常、相場の転換点や反転の可能性を示すものとされています。
以下に、ストキャスティクスのダイバージェンスの確認について詳しく説明します。
ストキャスティクスのダイバージェンスの確認
ベアリッシュダイバージェンス(Bearish Divergence)
- ベアリッシュダイバージェンスは、価格が新高値をつける一方で、ストキャスティクスが新高値をつけない場合に発生します。
これは上昇トレンドの弱点を示唆し、トレンド反転の可能性があります。 - 具体的な確認ポイント
- 価格が新高値をつける
- 対応するストキャスティクスのピークが以前のピークよりも低い
- 解釈: 価格が上昇している一方で、ストキャスティクスが上昇に追随できていないため、上昇トレンドの弱点を示し、反転の可能性が高まります。
ブルリッシュダイバージェンス(Bullish Divergence)
- ブルリッシュダイバージェンスは、価格が新安値をつける一方で、ストキャスティクスが新安値をつけない場合に発生します。
これは下降トレンドの弱点を示唆し、トレンド反転の可能性があります。 - 具体的な確認ポイント
- 価格が新安値をつける
- 対応するストキャスティクスの谷が以前の谷よりも高い
- 解釈: 価格が下降している一方で、ストキャスティクスが上昇しているため、下降トレンドの弱点を示し、反転の可能性が高まります。
注意点
- ダイバージェンスが発生したからといって即座に反転するとは限りません。
他のテクニカル指標や相場全体の状況と組み合わせて検証することが重要です。 - ダイバージェンスは特に日足や4時間足などの中長期のチャートで効果的であるとされています。
ダイバージェンスはトレンド反転の可能性を示唆するため、トレーダーが相場の転換点を把握するのに役立ちます。
しかし、確認のために他の手法や指標と併用することが推奨されます。
【トレンドの強さ】
ストキャスティクスは、相場の過買いと過売りの状態を示すだけでなく、トレンドの強さや逆強さも示すことができます。
主にストキャスティクスの%Kと%Dの位置、およびそれらのクロスが使用されます。
以下に、ストキャスティクスを使用してトレンドの強さを確認する方法を詳しく説明します。
ストキャスティクスでのトレンドの強さの確認
%Kと%Dの位置
- %K(ファストストキャスティクス)と%D(スローストキャスティクス)の位置が重要です。
通常、%Kが%Dよりも高い位置にある場合、現在のトレンドが強調されています。
逆に、%Kが%Dよりも低い位置にある場合はトレンドが弱まっている可能性があります。
%Kと%Dのクロス
- %Kが%Dを上から下にクロスすることは、トレンドの弱さを示す可能性があります。
一方で、%Kが%Dを下から上にクロスすることは、トレンドの強さを示す可能性があります。
これらのクロスは、「デッドクロス」(弱いトレンド)と「ゴールデンクロス」(強いトレンド)として知られています。
オーバーボートとオーバーソールドの適用
- トレンドの強さを確認するために、%Kがオーバーボート(80以上)やオーバーソールド(20以下)の状態にあるかどうかも考慮します。
%Kが長期間オーバーボートで推移する場合、強い上昇トレンドが続いている可能性があります。
トレンドの強さとダイバージェンス
- 価格が新高値または新安値をつける一方で、ストキャスティクスが同じようなレベルで停滞する場合、トレンドの強さを示すことがあります。
逆に、価格が新高値または新安値をつける一方で、ストキャスティクスがそれに追随できない場合、弱さを示すことがあります。
時間枠の選択
- トレンドの強さの確認には、適切な時間枠の選択が重要です。
短期的な時間枠ではより敏感に、長期的な時間枠ではより滑らかにトレンドの強さを捉えることができます。
他の指標と組み合わせる
- ストキャスティクスだけではなく、他のテクニカル指標や相場のコンテキストと組み合わせて使用することが大切です。
これにより、より総合的な分析が可能になります。
トレンドの強さを確認する際は、ストキャスティクスを他のテクニカル指標や相場の要因と組み合わせ、複数の視点から判断することが重要です。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。
今回はストキャスティクスについて詳しく解説させていただきました。
ただ、このストキャスティクス単体で使うのではなく、その他のインジケーターやローソク足など複数一緒に使うことでさらに根拠がましますので、ぜひ活用してみて下さいね。
根拠の薄いトレードしてても期待値はありませんので、しっかり根拠の持てるエントリーをFX初心者の人はしていってください。
最初の方でもお話させていただいた通りうちのタケルFXスクールは投資助言代理業を保持してFXスクールの運営を現在10年運営させていただいております。
初心者の方が6割以上で主婦の方からお仕事されている方など、様々な方が私のFXスクールで学んでいただいております。
スクールの詳しい内容や生徒さんの実績などもっと知りたい方の為に説明会を用意しております。
この機会に話だけでも聞いてみてはいかがでしょうか?
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https://www.fxschool.or.jp/
長くなりましたがこの記事を通して少しでも多くの方の人生をそして、生活をより豊かになる方向へと導けたら幸いです。
そして何よりFXというものを通してたくさんの幸せを一緒に共有できる方が増えますことを祈っております。
▼野口からのご挨拶▼
https://www.fxschool.or.jp/company/greeting/
執筆者:日本FX教育機構代表理事 投資判断者 野口健幸
監修:日本FX教育機構代表理事 投資判断者 野口健幸